研究地球規模課題

課題2. 地球規模の環境汚染に関する科学と政策

地球規模の環境汚染と科学・政策
日本付近の衛星画像に見られる越境汚染の例

人の営みにより排出される物質により、地球温暖化や人への健康影響、生態系への影響など、種々の問題が引き起こされています。一つひとつの排出量は少なくても、 排出源の数が大きくなれば、全体として大きな問題となりえます。例えば、温室効果ガスのように、世界各地からの多数の排出が集積して地球全体に影響を及ぼすものや、 ある種の有害物質のように、排出源から遠く離れた場所にまで移動し蓄積して問題の原因となることが懸念されるものがあります。 また、排出源自体が、広く地球上を移動する場合もあります。

このような地球規模ともなりうる環境汚染の問題に対処するには、各国の政府や事業者、市民が連携・協力して取り組む必要があります。 その際、多様な主体による議論の出発点となり、政策提案や決定の基礎となるのが、科学的なデータや知見です。 この課題では、環境中での物質濃度やその影響等に関する科学的なデータから現状を把握・評価するとともに、 環境汚染物質による問題を解決に導くための手法や政策について議論し、新たな提言に結び付けることを狙いとしています。

世話人

  • 長田 和雄 教授
    地球環境科学専攻・大気水圏科学系 大気エアロゾル・大気化学・物質循環
  • 増沢 陽子 准教授
    社会環境学専攻 環境法・化学物質規制・リスク管理

国内の関係学会等と連携の予定

公開シンポジウム・研究会

2023

環境学研究科広報誌「環」44号 (2023年3月)
エコラボトーク「大気と海から考える環境問題・政策――環境変化と人間活動」

2022

2021年11月29日(月) 13:30~16:30 オンラインシンポジウム
「船舶からの硫黄酸化物及び粒子状物質の排出規制:地球規模での大気汚染対策の意義と影響」
シンポジウムは好評のうち終了いたしました


オンラインシンポジウム資料
オンラインシンポジウム(2021年11月29日)の記録

本シンポジウムに関連する研究成果
国際海運の環境規制の特徴(村上裕 一, 2022)