研究地球規模課題

課題4. エネルギーの確保と供給

雑草をダイレクトに燃料とした燃料電池
風力発電の適地抽出(左)と住民参加による合意形成手法(右)

脱炭素社会を実現するには、再生可能エネルギーを効率良く電力へ変換し、またその電力を有効利用することに掛かっています。電気を損失することなく蓄電・運搬することも重要であり、バッテリーだけでなくエネルギーキャリアの開発も必要になります。さらに排出された二酸化炭素を再生可能エネルギーによって、燃料や化学薬品に変換し再利用するニーズも高まっています。その他、未利用バイオマスや廃棄プラスチックからのエネルギー回収には、従来法を凌ぐ技術が求められます。

一方、再生可能エネルギーは相対的に密度が低いので、設備が複雑で大規模になります。また今まで設備が存在しなかった場所に立地することになり、環境への影響が懸念され、地域の人々が反対するケースも出てきます。こうした課題に対応するためにはリスクを減らす努力だけでは不十分で、立地地域にも多様な便益をもたらすための工夫が必要になります。さらに所有や意思決定というルールも新しく考え改善することも求められます。

本課題では、再生可能エネルギーの利用や普及に向けた技術・メインテナンス・リスクマネージメントにフォーカスし、エネルギーの確保と供給に関する課題解決や環境教育に取り組んでいきます。

世話人

  • 日比野 髙士 教授
    都市環境学専攻・持続発展学系 固体イオニクス材料・無機機能性物質
  • 丸山 康司 教授
    社会環境学専攻 環境社会学・再生可能エネルギー・生物多様性・持続性学
学外・海外との連携
  • ドイツ・ハレ大学
  • アメリカ・再生可能エネルギー研究所
  • IEA(国際エネルギー機関)風力部会
  • 中国海洋大学材料科学工学部

公開シンポジウム・研究会

「エネルギー確保と供給」シンポジウム「名古屋大学における脱炭素を考える」

2021年12月24日(金)
13:00~14:30 オンラインシンポジウム
14:45〜16:15 対面ワークショップ
シンポジウムは好評のうち終了いたしました


オンラインシンポジウム資料
カーボンニュートラル推進室について
名古屋大学再生可能エネルギー100パーセントロードマップの策定について
名古屋大学におけるサステイナブルキャンパスの取り組み

シンポジウムの動画を視聴されたい方は、下記リンク先よりお入りください。
その際、東海国立大学機構アカウントが必要ですのでご注意下さい。
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